院長池淵元祥
1987年滋賀医科大学を卒業後、糖尿病を専門とする滋賀医科大学第3内科に入局し、血管内皮細胞と糖毒性の関係などを研究。その後、国立循環器病研究センター動脈硬化代謝内科で研鑽を積み、臨床研究にも携わるように。1995年から大阪医療センターに勤務。先代院長である父から医院を継承し、1999年より現職。日本糖尿病学会糖尿病専門医。
デバイスを活用した先進の治療法を採用し
かかりつけ医として皆さんをサポートします
糖尿病はインスリンが十分に働かず、血液中のブドウ糖(血糖)の量が増えてしまう病気です。また合併症として、網膜症、腎症、神経障害などがあり、最近では認知症や骨粗しょう症、がんも新たな合併症として注目されています。これまで30年以上の経験から言えることは、一人ひとりに合った治療法を見つけることが何よりも大切だということです。血糖値をコントロールすることは心筋梗塞や脳卒中の危険を回避することにもつながります。つまり、糖尿病は放置すると命に関わる可能性があるということ。発症すると生涯付き合っていく疾患ですので、合併症などのリスクを減らすためには進行を緩やかに抑えることが重要です。
当院では専門クリニックとして、看護師や管理栄養士、薬剤師などがきめ細かなサポートをしつつ、スマートフォンなどと連携したアプリを活用しています。これはインスリンを注入できる小型ポンプを体に装着し、生活スタイルや時間帯ごとに必要なインスリン量を調整して注入するというものです。血糖値のコントロールにお悩みの方は、ご相談ください。
人目を気にせず
インスリン注入が可能
インスリンの必要量を設定することで持続的に自動注入されるほか、量は自由に変更でき、食事内容などに合わせて調整が可能です。
隠れた低血糖や高血糖
など血糖変動を把握
グルコース値を測定し、血糖変動を把握することで食事や運動との関係性が理解できると治療のサポートがしやすくなります。
血糖変動の傾向を
アプリで気軽に確認
運転中や睡眠中などの高・低血糖の可能性をアラートでお知らせ。機種によって家族にもアラートが届くので連携・活用ができます。
装着したままの
入浴も可能
インスリンポンプは外してもらいますが、CGM機器(持続グルコース測定機器)のセンサーは装着したまま入浴が可能です。
血糖自己測定は
必要です
CGM機器には定期的な実測血糖値の入力が不可欠なため、頻回注射療法やインスリンポンプ療法と同様に自己測定が必要です。
地域のかかりつけ医
として隅々までサポート
糖尿病は管理を怠ると心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気の発症も考えられるため、こまやかで温かいサポートに努めています。
治療の流れ
初診の場合は、糖尿病と合併症の検査を実施し、結果から治療方針を立てます。糖尿病治療では食事と運動の管理が特に重要であり、生活習慣の改善や栄養指導を行いますが、それでも血糖値のコントロールが難しい場合には経口薬療法を開始。外来では、インスリン療法や週1回のGLP-1受容体作動薬の注射に関する指導も行っており、チーム医療で糖尿病管理のサポートに注力しています。
アプリを用いた健康管理のメリット
血糖、血圧、体重、運動量、食事のデータが自動的にデイリーグラフ化されるため、注意すべきポイントが具体的にわかります。このデータは医師や看護師、管理栄養士と共有できるため、血糖値の変動と照らし合わせながら食事やダイエット指導が可能に。また自らが糖質の取りすぎや脂っこい食事に気をつけたり、定期的な運動を心がけたりするなど、生活改善に取り組むきっかけとなります。
データマネジメントシステムを使った治療
指先穿刺をして血糖値を測定していた従来方法とは異なり、FGM(フラッシュグルコースモニタリング)という専用の間質ブドウ糖測定センサーを皮膚に貼り着け、血糖値を継続的に測定し日々の血糖値の変動や夜間の低血糖を確認します。さらにデータをアップロードして医療関係者と連絡を取りつつインスリン注入量を調節できるため、日常生活での良好な血糖コントロール望めます。
QOL(生活の質)向上へ、先進の治療法
アプリによるインスリンポンプのデータ管理は当院とも共有できるため、日常生活で血糖値が安定するまでの頻回受診が不要になり、ウェブ診療でインスリン注入量の調整が可能になります。さらに食事摂取時の糖質量をアップロードすることで、医師らと相談しながら時間ごとの糖質/インスリン比を決定することができるので、QOL(生活の質)向上に大きく役立つ治療法だといえるでしょう。
アプリの併用でオーダーメイドの治療を提供
投薬のほか、食事や運動指導などを組み合わせ、患者さん一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせたメニューを設定しながらオーダーメイドの治療を提案します。当院では、管理栄養士による食事のアドバイス、エルゴメーターなどを用いた個別運動指導、ヨガ教室開催による集団運動指導、日常血糖管理に関する先進デバイスも積極的に導入。日常生活における糖尿病管理に力を入れています。
池渕クリニック
大阪メトロ谷町線・出戸駅から徒歩5分